台東区ぜん息サマーキャンプ振り返り会

今日、夏の喘息児サマーキャンプの事後講習会でした。事前講習会1日(2時間)、キャンプ当日1日があっての振り返り会です。

単に楽しいキャンプをすることが目的ではなく、喘息について知識や習慣を身につけることに主眼を置いた事業です。

子供たちとの久しぶりの対面は嬉しいですね。関係性ができているからすぐに活動に移れます。

経の流れは

1.キャンプ長挨拶
2.理学療法士 腹式呼吸
3.ドクター講演
4.キャンプ中の活動

挨拶は除いて、それぞれ15分~20分ぐらいの内容です。

目次

腹式呼吸を教えてくれる理学療法士さんからの復習テスト

事前講習会で説明したからわかるよー‼️と言われますが、難しかったです。

腹式呼吸テスト

Q1.ぜん息で苦しい時に腹式呼吸と一緒にするといいのは?
(ヒント:くちぶえ)

A.口すぼめ呼吸

Q2.腹式呼吸はどの筋を動かす?

A.横隔膜

ここまでは序の口です。

Q3.腹式呼吸をするときの4つにポイントは?

・吸った時にお腹をふくらませる。吐く時にお腹をへこませる。
・リラックスしてやる。(肩を動かさない)
あれ?あと2つはなんだっけ?

小学校4、5年生がアタマヲ抱えていました(笑)

喘息の専門医 帯同してくださったドクターの講演

「環境」を切り口にクイズ形式での講義でした。親御さん向けだったかな。

例えば、

Q1. 喘息にとって フローリングと絨毯床ではどっちの方がいい?

Q2.食器洗浄機使っている家庭と手荒いで食器を洗っている家庭ではどちらが喘息の発症率が高い?

という話から始まり、「二重アレルゲン暴露仮説」という現時点での有力/最新の説を教えて下さいました。

そして、世の中には、色々なデマや俗説が多く流れているが、企業の宣伝文句なのか権威ある雑誌に投稿され検証された知見なのかでは大きなさがあるので、宣伝文句や風説に惑わさずに出典に当たることの大切さを教えてくれました。

ちなみにQ1は 絨毯の床 →砂埃の多い地域で開発された絨毯は、フローリングと異なりホコリを閉じ込めるので喘息患者にとってはベターなチョイスです。フローリングだと一度ホコリが舞うと4~5時間は舞ったままです。

Q2は、手洗いの方がアレルギー及びぜん息患者は少ないとのこと。

プログラムディレクターの話

私も一応、副主任(プログラムディレクター)という立場で関わっていたので、キャンプ中の様子やキャンプの活動の考え方を話をしました。

と言っても、私がひたすら話すというよりは、写真のスライドショーを流したり、子供たちに話を振って参加型です。

私から伝えたのは、キャンプ中の活動の意義です。

過去には、2泊3日や4泊5日でやっていた時代もありました。

初めは喘息を直接直す転地療法の意味合いが強く、いく場所が大切だと考えられていました。いい薬が開発され発作をコントロールできるようになると服薬管理やセルフコントロールなどの生活習慣を身につける学習を目的に据えられるようになりました。

しかし、日帰りでは習慣を学ぶことは不可能。ましてや1日で体力向上など望めません。ではなぜ運動(今回はフィールドアスレチック)含むプログラムをしているのか。それは、先生の講義や腹式呼吸の練習をやらされた体験や覚えさせられた知識ではなく、楽しい記憶とセットにしてくことで体験を思い出すとき一緒に思い出すから。小学生の時は難しい内容でも「楽しかった体験」を覚えていてくれれば、中学生になったときには知識が定着して活用できるようになっているはずです。・・・という内容を偉そうに語ってみました。

まとめ

偉そうに日帰りぜん息キャンプの意義を語ってはみたものの、別の区では4泊5日でやっている内容を2泊3日で実施していただけでも短いな~と感じていたのに、さらに1日になると何を伝えられたんだろう?と自分でも自問しています。短い中でも伝えられることはあったはずだけど、やっぱり短かった。デイキャンプの限界を感じました。でも、子どもたちには3日だろうと1日だろうと、その時間で最大限の経験をしてもらえたはず。さて、来年はどんなキャンプにしようかな~。

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