ウィルダネス・ファーストエイド(野外・災害救急法)アドバンストコースを受講しました。

posoです。

花粉症に悩まされている今日この頃ですが、先日、北米ライセンスの野外・災害救急法(ウィルダネス・ファーストエイド・WFA)の講座を受講してきました。 そして、今日そのライセンスカードが手元に来ました。

ウィルダネスファーストエイド 

アメリカを始め海外では、野外教育・野外活動の指導者やアウトドアレクリエーションのインストラクターになるには、救急法のライセンスがないと活動ができません。 日本では野外教育活動やアウトドアスポーツについて 国家資格という形にはなっていませんが、やはり、野外で活動するには理解していたい分野です。

この講座で重視しているのは、三角巾法やテーピングなどの単なる「技術」ではなく、傷病者が今どのような状態でであるのか「評価」することです。
評価ができることで今後どのようになっていくのか・どのためにできることは何なのか?を考えること出来るようになります。

例えば、倒れている人が居たら・・・・

日本の救急法だと 「まずは声をかけてみましょう」 だと思います。

しかし、このWFA救急法だと「まずは 状況を評価をしましょう」になります。
状況評価とは ①安全 ②傷病者・救助者の数は? ③傷病の原因は?  の3つに分類しています。

①安全
まずは 自分自身は安全なのか? 自分の連れている人は? 周りにいる人は? 自分の安全確保をします。
周囲の状況を確認して、助けに行って安全なのか?を考えます。 だって、倒れている人を見つけたからと行って、落石にありそうな山の斜面に助けに行って自分が巻き込まれてしまっては救助にはならないですよね。

そして、人を助けることで自分が感染症のリスクを負うことは避けなくてはならない。ということで、観戦へのバリアをして(手袋を着けて、できれば、ゴーグルやレインウエアーを着て)から 傷病者に声をかけます。

日本でも2008年6月に起きた秋葉原通り魔事件で 日本でも救助者が血液感染するというリスクがクローズアップされましたが、まだまだ、自分の安全を守ってから人を助けるという意識が低いですね。

WFAではなく別のメディックファーストエイド(MFA)という海外の救急法では、「傷病者を見つけたら、助けるかどうか決める」という所から手順にいれているぐらいです。

②傷病者・救助者の数
野外・災害状況下のファーストエイドだけあります。
通常の街中で倒れている人ことを想定すると、傷病者は1名、多くても2名いるかどうかということだと思いますが、野外での事故や災害時などは複数人が同時に負傷していることも想定しておかなければいけません。
「1人だと思って助けに行ったら、実は5人も倒れていたというのがあとで分かった。」ではなくて、「傷病者が何人いるのか。それに対して救助者は何人いるのか」を確認しておくことで、しっかりとした救助プランを立てられます。

③傷病の原因
救助者は医者ではないので、病名や怪我の部位の名前など詳細に知る必要はなく、処置に必要な情報を得られればいいという考え方でした。

大きく言えば 命に関わるのか?そうでないのか? もう少し詳しく見れば、 外傷なのか?疾病なのか?が分かれば良く、それ以上に「なぜその状態になったのか?」という「原因」に重きを置いています。

例えば、同じ「倒れている」でも 高いところから落ちたのと 病気で心臓にトラブルがあって倒れているのでは次にすることが変わってくるので、傷病の原因を探る。

まず「状況評価」をした後、⇒次に命に関わる評価・処置をして ⇒命に関わらない評価・処置をするというきわめて分かりやすい原則をもってシステム化されていました。

ウィルダネスという野外・災害環境ではないですが、チームビルディングという体を使った研修では
事故が起こらないように細心の注意を払って行っていても、いつ何時どのようなことがあるかわからないので、日ごろからできる限りのトレーニングを積むようにしています。

患者評価システム(PAS); CPR、AED、重要器官系の理解(循環器系、神経系、呼吸器系)、骨折、安定した怪我、副木(スプリント固定)ガイドライン、低体温、高体温と熱中症、​​溺れ、雷、感電、傷や火傷、毒、アナフィラキシー、傷病者の移動、簡易搬送

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