プレゼンテーションの極意もファシリテーターの極意と同じだった件

 

プレゼン 技術

NPOサポートセンターさんが主催する 「プレゼンテーションの技術」という講座に参加してきました。NPOサポートセンターさん が実施している長期人材育成プログラムの参加者さんが8割を占めていて和気藹々とした雰囲気が出来上がっていました。決して仲間内で固まっている排他的な意味ではなく、講座の始めなどによくあるお互いを探り合う沈黙の時間がないみんなでみんなをウェルカムし合っている感じです。

内容は レクチャー形式とグループワーク・ミニプレゼンが半分半分でした。
グループワークでは、こんなプレゼンは嫌だ!を考えたり、よいと言われているプレゼン動画を見て その理由を考えたりしました。

目次

 プレゼン・プレゼンテーションとは何らかの目的をもって、聞き手に対して、メッセージを伝えること。

 

「誰に」「 何を」「 何のために」 伝えるのか を明確にすること。その土台の上に「どうやって」を考えることで心に響くプレゼンが作れる。

1.何のために?《プレゼンの目的、プレゼン後に、相手に望む行動/状態を考える》

まずは、ゴールを考える。喫茶店で仲の良い友達とのおしゃべりであれば、目的なんか考える必要はないですが、(目的のあるおしゃべりなんて、怖い)プレゼンテーションには目的が必要です。

理解する ⇒ 共感する ⇒ 行動する

今回のプレゼンでは、3つのステップのうちどこまでを求めるのでしょうか? 頭で理解してもらうだけでよいのか?心が動かされ自分たちや自分たちの商品の味方/ファンになってもらう必要があるのか?それともスグにでも商品を手にとって購入してほしいのか?

聴衆が100人いたとして、100人中何人ぐらいに行動まで移してほしいか。(もちろん100人中100人が行動してくれればいいですけど、それは現実的じゃないかもしれいないですよね~。)

「提案」プレゼン・「報告」プレゼン

もう一つの視点では、このプレゼンは、何かを提案するプレゼンなのか?そもそも報告をするプレゼンなのか?を考える必要があります。「提案」であれば、プレゼンの先にあるのは「行動」ですが、過去の結果の「報告」であれば、必ずしも行動が求められないかもしれないです。

何かの購入?決裁をもらう?寄付をしてもらう?etc…報告であれば…報告をしたうえで、相手に何をしてもらいたい/どうなってもらいたいのでしょうか?

 

 

2.何を伝えるのか? 《主張とは、結論+理由+根拠/背景》

伝えたい内容がなければ、そもそもプレゼンをしようとは思わないはず。ただ 「何を」を考えるときには、急ぎすぎて結論だけでなく、理由と根拠/背景を一緒に考える。

結果のすぐ出る営業場面でも

「このリーダー向けの研修を導入してください!」

とだけプレゼンされて、ハイハイと研修を導入してくださる方なんぞ、せっかちな人かよほどの物好きかぐらいなもんでしょう。

そうじゃなくて、

「御社の管理職者層の方々は、部下とのコミュニケーションの取り方に悩まれているようなんですよ。」

「具体的に前回のアンケートでも…」

と話をしないと、首を縦に振ってくれることはマズないですよね。

主張を考えるときには こんな思考の手法を使うといいと紹介されたのは

 

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(キーワードだけですので興味のある方は御調べください。)

・MECE(Mutually Exclusive, Correctly Exhaustive):モレなくダブりなく

・PREP法:Point=結論、Reason=理由、Example=具体例・事例、Point=結論を強調

・ピラミッド・ストラクチャー:演繹法と帰納法を組み合わせて、説得力の高い主張をする

・ロジックツリー:問題発見・解決のためのフレームワーク

・問題解決思考:課題と原因を発見して、解決策を導く

 

[/aside]

 

3.誰に? 《伝えたい相手はどんな人?》

もし目の前に 伝えたい「この人」がいるなら分かりやすいですが、聴衆が100人いたらもしかしたら、1000人いるかも、いや、youtubeやTEDがあるから日本中・世界中の人が聴衆になりうるかも。そんな100人を・世界中の人を全員を対象にしていると、ふわ~としてしまい誰の心にも届かなくなってしまいます。もっと具体的に、対象者を絞って、人物像を作り上げることが必要。

 

先ほどの営業プレゼンで言えば、キーマンが誰か?という視点でしょう。担当に話をしているのか?課長に話しているのか?男性?女性?年齢は?何を重視しているのか?

例えば、

20代男性の担当者に話をするのであれば、

共感してもらうだけでなく、どうしたら上司を説得できるのか?まで考えられたプレゼンがなされているといいかもしれないです。アンケート結果やデータが多く必要かもしれないですね。

一方で、50代女性の決裁権のある部長に話をするのでは、上司を説得する という視点での内容は不要ですし、それよりも共感を得てもらうことに時間をかけるべきだと思います。

 

 

プレゼンテーションの極意もファシリテーターの極意も同じ

1.「何のために」 2.「何を」 のどちらも 視点が「私」だったと思います。 私の主張を理解してもらうためには、相手の視点に立つ必要があるんです。相手の現状や考え方・気持ちを具体的に想像して、その人にフィットさせないと共感は得られない。

さて、そんな講座を受けていて…

以前、アイスブレイクを運営していて、なかなかアイスがブレイクしない。先輩ファシリテーターが運営すると固い顔をした人たちから笑い声が出て、参加者同士はもちろん参加者とスタッフの関係も解れてくるののに、自分だとなかなか上手くできず悩んでいたときに、教えてもらった一言、「対象者の理解が一番重要なんだ。」

対象者は、どんな人なのか?

年齢層:小学生だけであれば、黙って座っているより走り回っているほうがいいかなぁ。60歳代の方がいるのであれば、ストレッチを多めにした方がいいかなぁ…

職種:営業職だと目標を追っかけることに慣れているだろし、まず行動する人かな???あまり勢い付けをしすぎちゃうと、勢いだけになっちゃうから、気をつけないと!

普段運動しているのか?それとも座り仕事の人たちか?何に興味を持っているんだろう?何を期待しているんだろう?

 

プレゼンテーションをするときもファシリテーションをするときも、独りよがりではなく相手の視点に立って考えてみるために「対象者の理解」が重要なんだと、再認識しました。

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