経営マネジメント層にチームビルディング研修が適する「3つ」の理由

チームビルディング

チームビルディングを研修として導入を検討している方とお話をさせていただくと、「新入社員研修にいいですね。」と仰られる方が多いのですが、「そうですね~」とは言いながら、心では「いやぁ~、経営者やマネジメント層の方にこそおすすめなんですよ~」と叫んでおります。

確かに体を使っているので体力のあり余っている若者にやらせようと考える気持ちは分かります。しかしチームビルディングで体力を使っているように見えるのは、①ファシリテーターが若者だから体力を使うように運営している ②参加者自身が体力で補うことができるため、考えるより行動してしまい体力を消耗している からです。

昔取った杵柄で自分の体を過信しなければ、経営者・マネジメント層に3つの視点でチームビルディング研修が適しているとお勧めしています。

 

1.経験がある方がより深い振り返り

チームビルディングを含め体験学習(経験学習)と呼ばれる学習方法では、経験-内省のプロセスを体験学習サイクル(経験学習モデル)をベースに繰り返します。アクティビティの挑戦における具体的経験について対話等を通じて内省的観察(リフレクション)を行い、経験を他の状況でも応用可能な知識やスキーマに抽象概念化します。

経験学習における学びは、内省的観察(リフレクション・振り返り)から抽象概念化をすることに意味があります。そしてこの抽象概念化は過去の経験との対比や関連付けによってなされるため、過去の業務経験の豊富な管理職やマネジメント層の方がより深い抽象概念化ができます。逆に経験の浅い新入社員では内省プロセスでファシリテータがティーチング的な介入をすることで業務経験を補う必要が出てきます。

 

2.アクションをするときの制約が少ない。決めたらやれる裁量の大きさ

アクティビティをすると個人の行動特性やチームの特徴が如実に表れます。いい点は今後伸ばしていくのがよいですが、改善したいことを認識することが多いです。企業組織においては新入社員はもちろん担当者でも改善点の把握→改善計画の作成→承認→アクション…と改善点が見つかってから長いステップを踏むのが一般的です。何かを変えるためには途中で横やりが入ることも珍しくないでしょう。

しかし経営者やマネージャー層であれば、改善点の把握→アクションまでの流れが短くすることができ、決断をアクションに直結させやすい立場です。特に組織開発的な目的でのチームビルディングの場合トップの決断で変わることが多いので、まずは上位職者層から実施してカスケードダウンして下位職者層へ実施することをおすすめしています。

 

3.教えられるの嫌い

管理職やマネージャーぐらいになってくるとリーダーシップや組織マネジメントに十分な知識・経験があり既に自己のスタイルが確立されているので、いまさら知識伝達型の研修をしても経験やスタイルを覆すことは容易ではないです。そもそも年齢を重ねて自己のスタイルが確立されているので教えられるのが嫌いな方も一定数います。(そういう方に受講してほしいのですが…)

体験学習の手法を用いたチームビルディング活動は、知識や経験がある前提でアクティビティに挑戦して、達成までのプロセスを振り返ることでチームの他のメンバーの気づきやフィードバックを聞き自ら考え納得しながら「知っていたけど使えなかった」自己の知識や経験を再構築することができます。

 

経営者層・マネジメント層のチームビルディング研修ではファシリテータの質と相性が重要

経営者・管理職者層研修では、新入社員研修以上にファシリテータの質や相性が大切になります。経営者や管理職者層のある種の自信を持った方々のプライドを擽れ、時には厳格に毅然した態度がとれ、チームの専門家としての経験を持ったファシリテーターが理想です。それは社風や職種、チーム構成によって同じファシリテーターでも合う合わないがあります。肩書にこだわらない営業部門の部門長の研修と権威を求めている間接部門のマネージャー研修では、ファシリテータの年齢、性別、経験値など適する人物が異なります。

 

どんなファシリテーターがよいか

研修の冒頭では「私たちファシリテーターの役割は先生ではないので教えることはしません…」と説明をしています。確かに参加者自身の主体的な学びを阻害するので「一方的に教える」ことはしないです。しかし経験から学ぶ経験が少ない管理職者層プログラムではチームや組織の専門家としての知見や意見を参加者の気づきに関連付けながら整理(抽象概念化)することで参加者の深い学びにつながります。

逆に日常的に経験から学ぶトレーニングを重ねている経営者層(特に外資系)だと気づきの整理(抽象概念化)の支援は必要なく、ファシリテーターのチームへの関わり方やあり方(Being)から勝手に学びとることができます。つまりアクティビティの運営はすなわちプロジェクトの運営であり目標の伝え方、声掛け、ネゴシエーションなどファシリテータのチーム運営の方法からプロジェクトのチーム運営を見て学ぶことができるのです。

もちろんアクティビティを安全に運営でき研修目的に合わせた振り返りができるのは最低条件として、管理職者研修では専門家としての知見を関連付けて整理できるファシリテーターが適しており、経営者層ではチームをハンドリングしてその会社の理想とする運営ができるファシリテーターが適しています。

一般的に新入社員を担当できるファシリテーターは数が多く存在しますが、経営者層が満足できるビジネスマインドを備えたファシリテーターは少ないので早めに企画を始めて実力あるファシリテーターに依頼することが大切です。