海外に行けなくても台湾国際交流 ~湯河原アンバサダーProject~ ①

目次

経緯:2020年は受難の年だった。

2020年-2021年は国際交流、特に海外で交流をする学校や団体にとっては受難の年でした。

どの団体さんもいろんな工夫をしていますよね。私もいろんなことをしてきました。

 海外の学生との オンライン国際交流 企画案をつくる

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2020年2月までは普通にできていた海外渡航が、全世界的に禁止され、国際交流どころの騒ぎではなかったです。

私がお手伝いしている財団の台湾での2020年3月実施予定だった国際交流派遣事業も直前で中止を余儀なくされました。

それから1年。2021年は収束しかけていたように見えた感染症が年末から年始にかけて爆発的な感染者数にのぼり、年明け早々緊急事態宣言が発出されました。

2021年3月に渡航する台湾派遣は、海外との交流の門戸が開いたら即座に事業を再開できるように、9月に募集を開始し、11月から研修を始めました。

しかし、2020年12月に入り台湾政府当局筋情報という報道で、「観光客に国境を開くのは2021年10月以降」との情報もあり、渡航を前提としたプログラムを中止しました。

湯河原でやることを決める

きっかけはファブリッジ御堂さんへ相談

11月も下旬になると、台灣への渡航が出来ないことは確実になってきました。

そこで、派遣OBで日本企業の台湾進出をコンサルしているfabridgeの社長に相談にし、「湯河原観光アンバサダー・ワークショップ(案)~湯河原観光アンバサダーになって台湾の観光客に湯河原をPRしよう~」を企画しました。

湯河原が浮上したのは、過去に、湯河原観光協会のインバウンド情報発信委員会が台湾人旅行客誘致の取り組みをfabridgeに依頼し実施していたため、台湾に特化したつながりがあったからです。

今思うと、私の悪あがきによくみんな付き合ってくれました。普通に考えて、中止しますよね。でも、目の前に学生がいると、やりたくなっちゃうんですよね。


 

<概要>

在日台湾留学生と日本学生が実際に湯河原に訪問し、ワークショップのようなかたちで、PR動画制作や旅行者のためのピクトグラムなどのツールを作成し、湯河原の観光を応援します。

団員との打合せの紛糾と推進チーム誕生

企画を作り上げた後、事務局、国際交流事業部会と、「渡航中止を前提として事業を進める」という方向で学生と打合せをすることで、了承してもらえました。(もはやまあ代案がないので・・・苦笑)

しかし、一番心配だったのは、団員との打合せでした。

11月にあった第1回事前研修で「財団は、(お金もあるので)直前まで渡航する前提で事業の準備をする!直前でキャンセル料で解決できるならそれでも良い。」と宣言した舌の根の乾かぬ第2回事前研修で、方針を大転換するのです。

自分の中でも迷いがありました。

渡航できるならしたい。本当に出来ないのか。でも出来ないなら、最後何も残らないよりも、少しでも「やること」がある方がいい。湯河原プロジェクトをするなら、今判断をしなければ、もう実施は出来ない。心の奥底では、最後まで揺れ動いていました。

大紛糾した第2回研修

台湾の観光当局談で「台湾が国境を開く時期は2021年11月頃」という報道があり財団内で協議をしたところ、これ以上無駄に夢を見続けるのは団員の貴重な時間を奪うことにもなるので渡航を断念すべきとの声があった。

代替案として、「湯河原観光アンバサダー・ワークショップ(案)~湯河原観光アンバサダーになって台湾の観光客に湯河原をPRしよう~」という 湯河原で、在日台湾人と交流をする企画へ変更しようと思っている。

これらを伝え意見を募りました。

さて、そこからが大紛糾!!

一旦、湯河原で活動するとして考えてみようか?と話を始めたはずなのに、「もし最後に行けるようになったらどうする?」と戻ってみたり、「湯河原より熱海の方がいいよね?」と繋がりがあるから湯河原という点が飛んで行ったり「台湾で国際交流になるんですか?」・・・ザ・学生の打合せで話が前に進みません。

・私は、まだ行けると思っている! - いや~やっぱり行けないよね。

・なぜ「湯河原」なんですか? そもそも湯河原ってどこですか? 湯河原で何するんですか?

・前回考えた行けなかったときのための「自主企画」ってどうするんですか?

  ※動画でオンライン交流をする、などアイディアを募り実現に向け動いていました。

結局、お昼を挟んで3時間。。。。最後は、自主企画も湯河原も全部やりたければ、やれるならやるということで、私が押し切りました。

やはり湯河原が分からないし、企画内容が分からないという意見が多く、一方で、積極的に関わりたい人 と そこまででもない人 に分かれていました。 

そこで、湯河原プロジェクト推進チームを結成することにしました。この企画に自分の意見を最大限盛り込みたい人に手を挙げてもらい、そのメンバーが中心となる簡単な意思決定のプロセスをつくりました。

推進チームメンバーが下見に行きたいと

推進チームが誕生してその日に、メンバーから「湯河原がどんな場所か分からないから、湯河原で交流ができるのか下見に行きたい。それも早急に。」とリクエストがでました。

ときは2020年12月13日(日)。

都内で新型コロナ感染者が、日曜日としては最も多い480人確認され、7日間の平均で初めて500人が超えた日でした。緊急事態宣言は出ていませんでしたが、世の中の雰囲気も段々と自粛モード。財団として下見に行くことができるのか?は非常に微妙な、少なくとも私が気軽に行けるとは言えない環境でした。

(まだまだこの先の増加を考えると、この時点で微妙などとは言えなかった。)

そして、メンバーから1月の研修のときには動き出せるように 12月20日に考えてます。と。(ドキッ)

しかし、ここで諦めては、なんのために今渡航を中止したの分からない。

そこで、推進メンバーの学生に簡単でいいから企画書を作ってもらうことにしました。

目的、行程、予算、活動内容だけしかない本当に簡単な企画書ですが、行程も予算もネットを駆使して正確で緻密な書類になっていました。

【本ツアーでやりたいこと】

*リアルタイムの代行観光

ビデオ通話の時は、現地に行っている人が街並みを映す。オンラインの人は街並みの中で興味がある場所を伝え、そこへ向かってもらう。その際にオンラインの人が欲しいものを見つければ、現地に行っている人に購入してもらう。後日、商品受け取りと支払いをする。

*オンデマンド形式の代行観光

湯河原の街並みや名所の動画と写真を撮影し、ツアー後に観光PR動画などを作成する。

  *湯河原で何ができるかの探索

実際に湯河原に行くことで、私たちはどのような企画ができるのかを具体的に考える。

企画に参加した人は参加できなかった人を含めて、全体に還元する。

熱意に共感した大人たち

事務局内でもはじめは難色を示されました。しかし、第2回研修で学生が本気で悩みながら打合せをしている様子を目にしてもらっていたことも功を奏して、「ここで弱気な判断をしたら、学生のモチベーションに水を指すことになる」と、学生の自主性とやる気にかけると合意してもらいました。

もちろん理事長らからも「今のタイミングなのか?オンラインで十分では?」「昨日の今日で企画が煮詰まってないのでは?」との声がありました。

しかし、その学生の熱意を背に、理事長ら上層部を説得してもらいました。(本当に感謝)

振り返れば良き選択だった。

今は4月1日。

当時は、団員だけでなく自分にも迷いがありました。しかし、すべてが終わって振り返れば、このときの判断は最善でした。

12月のあのとき判断していなければ、1月から緊急事態宣言が発出され、やれるかやれないか悩み、また身動きが取れなくなる事態に突入するところでした。

Good job 自分。Good jobみんな。

今回のプロジェクトは、湯河原温泉観光協会インバウンド情報発信委員会の協力によって成立ちました。特に、委員会の委員長であり大滝ホテルの専務には多大なご支援をいただきました。

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